
1. はじめに
筋肉づくりや脂肪燃焼といえば「タンパク質」「ビタミン」「有酸素運動」などが注目されがちですが、実は地味ながら絶大な効果をもたらす栄養素が存在します。それが今回のテーマ「マグネシウム」です。
疲労感が抜けない、筋肉のつりが増えた、集中力が続かない…。そんな症状がある方は、マグネシウム不足かもしれません。
2. マグネシウムとは?基礎知識
マグネシウムは、体内で約25g存在し、その60%が骨、残りが筋肉や軟組織に分布しています。300種類以上の酵素の補助因子として、エネルギー代謝や筋肉の収縮、神経伝達、骨の形成に関与しています。
3. マグネシウムが筋トレ・ダイエットに効く理由
3-1. 筋収縮と回復に必須
筋肉は「カルシウムで収縮し、マグネシウムで弛緩」します。マグネシウムが不足すると、筋肉が硬直しやすくなり、トレーニング後の筋肉の張りや疲労が長引きやすくなります。
3-2. エネルギー代謝を効率化
マグネシウムは、ATP(エネルギー分子)が機能するために不可欠な補因子。脂肪を燃焼させてエネルギーに変える反応でも重要な役割を果たします。
3-3. 睡眠と回復の質向上
マグネシウムは副交感神経を優位にする作用があり、深い眠りと成長ホルモンの分泌を促進します。トレーニングによる成長効果を最大化するには、良質な睡眠が不可欠です。
4. マグネシウム不足のリスク
筋肉のけいれん・つり 慢性的な疲労感 集中力・記憶力の低下 頭痛や偏頭痛 不安感・イライラ 骨粗しょう症リスクの増加
特にアスリートやトレーニー、ダイエッターは汗や尿でマグネシウムの排出量が多く、不足しやすい傾向にあります。
5. 最新研究で分かった驚きの効果
近年の研究では、マグネシウムと健康の多彩な関係が明らかになっています。
筋力アップとの関係 → Zhang, Y. et al. (2017) の研究では、マグネシウム補給によって筋力が有意に向上したことが報告されています。 睡眠とマグネシウム → Golf, S. W. et al. (1998) の実験では、就寝前のマグネシウム補給で睡眠の質が改善されたとされています。 炎症抑制と回復 → Nielsen, F. H. (2010) は、マグネシウムが慢性炎症を抑え、トレーニング後の疲労回復に有効だと指摘しています。 精神安定効果 → Volpe, S. L. (2015) の報告によれば、マグネシウムの補給がストレスや不安感の軽減に効果を示しました。
6. 食事から摂れるマグネシウム

現代の食生活では、白米や加工食品中心の食事により摂取不足になりがちです。
7. サプリメントで手軽に補給
食事だけで補うのが難しい方には、高吸収型のマグネシウムサプリの活用がオススメです。
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8. 今日からできる!マグネシウム生活の始め方
朝:アーモンド+玄米+味噌汁 昼:納豆+バナナ+全粒パン 夜:豆腐・ひじきの和え物+サプリ数滴
1日を通じて150〜300mgを意識的に摂取しましょう。
9. まとめと次回予告
マグネシウムは「身体の潤滑油」。筋トレやダイエットの隠れた味方として、ぜひ今日から意識してみてください。
次回予告:鉄分の秘密と女性・トレーニーに必須の理由!
出典・参考文献
Zhang, Y. et al. (2017). J Sports Sci Med Golf, S. W., et al. (1998). Magnesium Research Nielsen, F. H. (2010). Nutrition Reviews Volpe, S. L. (2015). Current Sports Medicine Reports 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html